宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 273日目

旅の273日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

先行ドローンの帰還がようやく目前に迫ってきた。
セリナ上空で集めたデータ量が多く、解析に時間がかかっていたが、航路を外れることなく順調に戻ってきているとの報告を受けた。
まずは無事であることに安堵した。
ゼオフォスでの失敗が、どうしても頭をよぎってしまうからだ。

ドローンが戻り次第、再度フルスキャンを実施し、それをもとに降下ポッドの準備が本格的に始まる。
今日の会議でも話題になったが、降下ポッドを使うにしても、「安全が確認できた区域にのみ、最小人数で降りる」という方針は全員一致だった。
今回は臆病なくらいで良い。
あの酸性の化け物に襲われたゼオフォスを思えばなおさらだ。

セリナは温度や地形、気圧などの面で比較的安定しているが、それでも未知は未知のまま。
「生命の痕跡がない」ことも、逆に慎重さを要求している。
ただ静かなだけの星なのか、それとも理由があるのか。
その答えが近づいている気がする。

アビスは今日、簡単な検査のあと共有スペースで静かに過ごしていたようだ。
乗員と自然に会話したりはしないが、敵意や不安定な様子もなく、“ただそこにいる”という感覚が船内にも定着しつつある。
彼の存在が調査の方向を変えることも、今のところはない。

夕食はケイトが作ってくれた温かい豆のシチュー。
こういう落ち着いた料理があると、気持ちも整う。

明日、ドローンが戻ってくる。
その瞬間から、また次の段階が始まる。

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キン肉マンと特撮を愛する怪人。
よくchatGPTで遊んでいます。
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