宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 284日目

旅の284日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

今日、降下の実施予定時刻が正式に提示された。
条件が大きく変わらなければ、二日後の予定となる。
思ったより早い、と感じたが、準備状況を考えれば妥当な判断なのだろう。

午前中は降下ポッド内部の環境調整を再確認した。
酸素濃度、温度、緊急遮断システム――どれも規定値から外れていない。
“問題がない”という結果が続くことに、安堵よりも静かな緊張が積み重なる。

セリナの最新データにも変化はなかった。
大気の成分比、地表温度、微量粒子分布……どれもほぼ誤差なしで推移している。
自然の星というより、静止した状態を保ち続ける構造物を見ているようだ。

医療班からの報告によると、アビスは今日は音声記録をいくつか視聴していたらしい。
過去を探る手がかりになるとは限らないが、彼なりのペースで生活が安定しているのは良いことだ。

夕食はケイトの用意した豆のリゾット。
味はやさしく、緊張気味の胃にも負担がなかった。

明日は降下リハーサルの最終実施。
身体よりも、心の準備のほうが難しいのかもしれない。

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ガドグのアバター ガドグ サブスク見直しライター

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