旅の294日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日は彗星接近の影響を前提に定住を想定した場合のリスク整理を行った。
接近周期そのものは予測可能だが衝突規模や降下物の量にはばらつきがあり、完全な安全域を設定するのは難しい。
数値として扱える一方で判断には幅を持たせる必要がある。
地表では追加の測定を行い過去の衝突痕と考えられる微細な構造をいくつか確認した。
大きなクレーターは見当たらないが細かな再形成の痕跡が連続している。
この星が「何度もやり直されてきた」ことが少しずつ実感として重なっていく。
通信で船と状況を共有し当面は観測拠点としての評価を優先する方針が確認された。
結論を急がないという判断は今の段階では妥当だと思う。
簡易拠点で携行食をとった。
今日は量をしっかり取れた。
体調は安定している。
セリナは静かな星だ。
ただしそれは永続する静けさではない。
この事実をどう受け止めるかが次の判断の軸になるだろう。



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