宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 318日目

旅の318日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

今日は居住ブロック設置予定地の周辺で、長時間の定点観測を行った。
防護服を着たまま同じ場所に立ち、空気の動きや温度変化を細かく記録する。
大きな変化はないが、時間帯によってわずかな差が出ることが分かってきた。

大気は依然として静かだが、完全に均一というわけでもない。
日照の角度や地表温度の違いが、ほんの小さな揺らぎを生んでいる。
その程度では雲も雨も生まれないが、何も起きていないわけではないと確認できたのは収穫だった。

作業の合間に将来の環境調整について簡単な資料をまとめた。
今すぐ実行する計画ではない。ただ、どの数値を守り、どこから先を触らないかを明確にしておくことが目的だ。
変化を起こすよりも、変化を壊さないための準備に近い。

地球からの通信は今日も静かなままだ。
こちらの判断が先行する時間が続いているが、それを不安とは感じなくなってきた。自分たちの足で立っている感覚が、少しずつ根付いている。

夕食は温かい飲み物と簡単な保存食だった。作業後の身体には十分だった。

セリナはまだ雨の降らない星だ。それでもこの星がいつか揺らぐ可能性を持っていることは、少しずつ見えてきている。その変化を急がず壊さず、待てるかどうか。それがここで生きるということなのだと思う。

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