宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 317日目

旅の317日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

今日は具体的な作業よりも、数値の整理と記録更新に時間を使った。
居住ブロック周辺の大気、地下水位、防護服の使用ログ。どれも大きな変化はなく、安定したままだ。
こうした日が続くこと自体が、今の段階では重要だと思っている。

昨日書いた「雨」という言葉について、誰かと話したわけではない。ただ、環境データを見ていると、水蒸気量のわずかな増減や気温差の小さな揺れが、以前より意識に引っかかるようになった。
現象そのものは変わっていないが、こちらの見方が少し変わったのかもしれない。

地表での作業は通常どおり進んでいる。
防護服を着て歩く動線も整理され、無駄な移動が減った。生活が始まりつつある証拠だと思う一方で、まだ星に慣れすぎてはいけないとも感じる。

地球からの返答は、今日も届いていない。
時間差の中で判断を続ける感覚にも、少しずつ順応してきた。
待つことと進めることを同時に行うのが今の基本だ。

夕食は簡単な保存食だった。特別な味ではないが、落ち着いて食べられた。

セリナは相変わらず静かな星だ。
その静けさの中に変化が起きる余地があるのかどうか。
それを急いで確かめる必要はない。時間をかけて見続けること自体が、今の選択なのだと思う。

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