旅の315日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日は地表作業の合間に居住ブロック内部の空調試験を行った。
外気を遮断した状態での安定性は問題なく、人が長時間滞在する前提でも調整できそうだ。
数値が揃うことに安心はするが、それだけで信頼しきる段階ではない。
地表では防護服を着た作業がすっかり日常になっている。
慣れは出てきたが、この星に直接触れていないという感覚は変わらない。
大気は今日も静かで、風の兆しはない。
地球からの返答はまだ届いていない。こちらの時間だけが進んでいくが、その進行自体も計画の一部だと考えるようにしている。
待ちながら整える。この星では、それが基本姿勢になる。
夕食は簡単な保存食だった。特別なことは起きていないが、何も起きない一日を積み重ねられていること自体が、今は重要だ。
セリナは変わらない。その中で人の側だけが少しずつ変化している。その差を見失わずに進みたい。



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