旅の309日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日は地球との通信内容を整理する作業が中心だった。こちらから送った環境評価や居住ブロック切り離しの計画はすでに到達しているはずだが、返答が届くまでには時間がかかる。距離を考えれば当然だが、このタイムラグの中で判断を積み重ねていく感覚には、まだ慣れきれていない。
補充人員と設備の移送については、段階的に進める前提で話を組み立てている。セリナから地球まで直線で約二百日。こちらの「今」と、地球側の「今」は必ずずれている。そのずれを前提に計画を立てることが、これからの標準になるのだと思う。
通信を待つ間も、地表での作業は止まらない。返答が来た時に選択肢を狭めないためにも、できる準備は進めておく必要がある。
夕食は簡単な温かい食事だった。今日は特に、時間について考えることが多かった。
遠い地球と、静かなセリナ。その間にある時間差を受け入れることもまた、新しい生活の一部になりつつある。



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