宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 333日目

旅の333日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

居住ブロック切り離し準備は、今日も予定どおり進行した。
内部では循環系の独立試験が繰り返され、分離後の空気と水の安定供給が確認されている。
数値は良好だが、完全に船から離れる瞬間を想像すると、やはり慎重さが増す。
ここでの判断が今後の生活の前提になる。

外装の接続部はほぼ点検を終えた。
固定構造の強度試験も問題なしとの報告を受けた。分離は急がないが、準備は確実に整いつつある。
船の一部が地上に残るという事実は、思っていた以上に重い。

植物区画の小規模灌水試験も継続中だ。
地下水の供給量をわずかに増やし、土壌の保持率を再確認した。
変化は小さいが、枯れも停滞もない。この星に根を下ろすための最初の兆しとしては、十分だと思う。

地球からの通信はまだ届いていない。
こちらの報告が向こうに届き、返答が戻ってくるまでには時間がある。
その時間差を前提に判断を積み重ねていくしかない。

夕食は温かいスープと保存食。体調は安定している。

船の一部が地上に残る準備が進むにつれて、ここで過ごす時間の質が変わり始めている。
セリナは仮の拠点ではなく、生活の前提を試す場所になってきた。

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