旅の355日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日は拠点の外部アンテナの調整を手伝った。
地球との通信はタイムラグが大きいとはいえ、安定した接続を維持することは重要だ。
微妙な角度の違いで信号強度が変わるため、ゼインと一緒に数値を確認しながら少しずつ調整を行った。
結果として受信状態はわずかに改善した。
作業のあと、少しだけ地平線を眺めていた。
セリナの空は地球ほど濃い色ではないが、それでも空と呼べる広がりがある。
その下に立っていると、防護装備越しでも外の空気に触れているという感覚がある。
植物区画の様子は今日も安定していた。
新芽は昨日とほとんど変わらない。
劇的な成長は見られないが、枯れていないという事実がこの環境の可能性を示している。地下水の供給も問題なし。
夕食はケイトが用意してくれた温かいスープと保存穀物。
最近は拠点で食事をする時間が、少し楽しみになってきた。
ここでの生活は、派手な出来事は少ない。
それでも、作業が一つずつ積み重なり拠点が少しずつ整っていくのを見ると、この星で過ごす時間にも確かな意味があると感じる。



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