宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 35日目

旅の35日目 – 日記

地球歴2482年、星間暦元年

今日、ふと気づいたことがある。僕たちの船内にも、小さな「カルチャー」が生まれ始めている。船内生活は単調で、ほとんどが規則的な作業の繰り返しだ。それでも、乗員たちはそれぞれの方法で日常を彩り、船内独自の文化を育てているように思える。

例えば、ニューヒューマンズのエリスが始めた「地球の記憶を語る時間」。毎週、共有スペースで地球の文化や歴史について話し合うこの時間は、今や船内の乗員にとって楽しみの一つになっている。今日は、エリスが日本の俳句を紹介していた。「短い言葉で宇宙まで感じられるなんてすごい」とミラが感心していたのが印象的だった。

バイオ・ヒューマンズのミラは植物を育てながら、小さな「緑の集い」を開くことがある。彼女の植物の成長を見ながら、みんなで自然の話をする時間は、心の癒しになっているようだ。今日も小さな花が開いたという話題で笑い声があふれていた。

一方、メカ・ヒューマンズのゼインたちは、効率を重視した「修理コンペ」を行っているらしい。どれだけ迅速かつ正確にシステムを調整できるかを競い合いながら、技術を磨いている。彼らにとってはこれが一種の娯楽らしく、「誰が最速か」で盛り上がっていた。

こうした小さな出来事が、僕たちの船内生活を少しずつ形作っている。そして、この船内カルチャーは、新しい星で築く文化の基盤になるのかもしれない。

夜、窓越しに星を眺めながら思った。この旅が終わる頃には、僕たちの船内で生まれた文化が、きっと新しい未来を照らす光になっているだろう。そのためにも、日々を大切に生きていこう。

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