旅の39日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日、新しく乗員たちと話す機会があった。今まで深く交流していなかった仲間たちの背景や目標を知ると、この船内の多様性が改めて興味深く感じられる。
まず、医療ユニットで出会ったライラ・コルタ。彼女は乗員たちの健康チェックをしていて、僕も久しぶりに検査を受けた。「健康そのものよ」と笑う彼女の言葉に少し安心した。ライラは、ただ医療を提供するだけでなく、僕たちの心のケアにも気を配っている。「次の星では、地球以上に優れた医療システムを作りたい」という彼女の言葉には、強い使命感が込められていた。
その後、探査チームのリーダー、カイ・レンツと話をした。彼は冒険心に満ち溢れた人物で、「次の星ではどんな未知が待っているんだろう」と興奮気味に話していた。彼のような楽天的なエネルギーが、僕たちのように慎重な性格の乗員には新鮮だった。カイは「新しい星で安全な場所を見つけるのが俺の仕事だ」と胸を張っていたが、その裏にはチームを守る責任感も感じられた。
最後に話したのはノヴァ・キルス。彼女は船内のシステム監視を担当していて、少し冷たい印象を持っていたが、実際に話すと合理的で的確な人物だった。「この船が生きているように感じることがある」と言った彼女の言葉が印象的だった。彼女のように船そのものと一体化した存在がいるおかげで、僕たちは安心して旅を続けられる。
夜、窓から星を眺めながら思った。僕たちはみんな違うけれど、それぞれが持つ役割を果たし、未来を目指している。この旅は困難も多いけれど、それを乗り越えるのは僕たち一人ひとりの力だ。今日は、その力を改めて実感した一日だった。
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