宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 46日目

旅の46日目 – 日記

地球歴2482年、星間暦元年

未知のウイルスによる風邪は、まだ船内で広がり続けている。ただ、ライラの迅速な対応のおかげで症状が重篤化する人はいない。彼女が作った暫定的な治療計画と、感染防止の指示が効果を上げているようだ。今日も彼女は医療ユニットでほとんど休むことなく働き続けていた。

僕は環境維持ユニットの点検を行いながら、ライラの指示で空調システムのフィルターを再確認した。ゼインが新しい空気浄化装置を導入したおかげで、感染拡大のスピードが少し落ち着いているのを感じた。「まだ油断はできないけど、一歩ずつだ」とゼインが言ったその言葉に、僕も勇気づけられた。

ミラは植物ユニットを訪れる人が減っている中でも、隔離された乗員のために花を摘み、小さなブーケを作って届けていた。「植物は治療にはならないけれど、心の薬にはなるかもしれない」と言う彼女の優しさが船内に広がっている。

エリスは、地球の歴史から微生物と人類の関係を詳しく調べ、ライラに役立つ情報を提供している。彼女は「私たちはこれを記録する使命がある」と話し、今回の事態をしっかりとデータに残そうとしていた。その姿勢が、乗員たちに冷静さと希望を与えている。

夜、静かになった船内を歩きながら考えた。こうした危機が訪れるたびに、僕たちの船内が一つになっているのを感じる。誰かが不安に押しつぶされそうになっても、別の誰かが手を差し伸べる。それが僕たちの最大の強さだと思う。

この旅は簡単なものではないけれど、だからこそ未来への希望が輝く。僕たちはきっと、この試練を乗り越える。そして、その先に待つ新しい星で、この経験を活かす日が来るだろう。

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