宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 75日目

旅の75日目 – 日記

地球歴2482年、星間暦元年

今日は、ふと自分がなぜこの宇宙船の乗組員になったのかを思い返す機会があった。共有スペースで乗員たちと話をしているうちに、「どうしてこの旅に参加したの?」という質問が出たのだ。

僕がこの旅を選んだ理由は、地球を失いつつある現実を目の当たりにして、何かしなければならないと感じたからだ。生まれ育った森林保護区は美しく、自然の力強さを教えてくれる場所だったけれど、それが核汚染によって失われるのを止められなかった。両親を失ったあの時から、僕の中で「次の世代に何かを残さなければ」という思いが芽生えた。

この宇宙船に乗る決断をしたのは、環境維持ユニットの管理という役割が、自分にできることだと信じたからだ。僕が育った環境の記憶や学んだ知識を、新しい星で活かすことができるかもしれない。そう考えたら、この旅は僕にとって使命のようなものだった。

他の乗員たちも、それぞれの理由を語ってくれた。ゼインは「メカ・ヒューマンズとして、自分の技術が未来に役立つのを見届けたい」と話していたし、ミラは「自然との共存を次の星で実現したい」と語っていた。エリスは、「地球の記録を次世代に繋げるため」と冷静に答えていた。

僕たちはそれぞれ違う背景を持ちながら、この船に集まった。でも、目指している未来は同じだ。それが今の僕たちを繋いでいると感じた。

夜、船室で静かに考えた。この旅がどれだけ過酷で、どれだけの時間がかかるとしても、自分がここにいる理由を忘れないようにしたい。未来の星で、この選択が正しかったと確信できる日が来ることを信じて。

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