宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 111日目

旅の111日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

今日は、船内で大きな動きはなかった。

漂流船の応答パターンについて、引き続き解析は進めているが、昨日までのデータと大きく変化はなし。
エリスと話して、あえて分析作業を一時中断し、第三者の視点で整理する時間を取ることにした。視点が凝り固まるのが一番危ない。

日中は久しぶりに植物ユニットの区画に行って、ミラと話した。彼女が育てていたトマトの実が色づき始めていて、「一番きれいに育ったやつは、君にあげるよ」なんて冗談交じりに言ってくれた。宇宙船の中でも、自然はちゃんと前に進んでいる。

夜は久々に日記以外の記録を整理した。航行ログや環境データ、ゼオフォスでの記録も含め、少しずつ整頓していくことで、気持ちも落ち着く。

何も起きない一日が、実はとても大切なのかもしれない。
今は静かだが、近いうちにまた大きな判断を迫られる気がしてならない。

備えておこう。自分の中でも、外の世界でも。

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