旅の3日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日もユニットの点検を行った。船内の酸素濃度が微かに変動していたが、調査の結果、ある居住区で植物を育てようとしている人がいたらしい。小さな鉢に植えられた芽だった。それ自体は問題ないが、循環システムに影響が出る可能性があるため、彼らには許可を取るようお願いした。
その後、子どもたちが共有スペースで遊ぶ姿を見かけた。船内での生活は単調だが、彼らの無邪気さが少しだけ船内を明るくしてくれる。地球を知らない彼らにとって、この旅がどんな意味を持つのか、時々考える。
夜、視覚センサーを使って外の星雲を観察した。鮮やかな光の渦は、僕たちが目指している未来そのもののようだった。今はまだ遠いけれど、あの向こうにはきっと新しい希望が待っているはずだ。
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