旅の4日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日は特に大きな問題はなかった。環境維持ユニットも順調に動いているし、乗員たちもそれぞれの役割を果たしている。静かな一日だ。だけど、この静けさがかえって心に響く。宇宙の無限の広がりを感じると、自分たちがどれだけ小さい存在なのか痛感させられる。
昼過ぎ、船内のモニターで地球の昔の映像が流れていた。緑豊かな森林や澄んだ川、美しい空の映像を見ると胸が締めつけられる。特に印象に残ったのは、子どもたちがその映像を初めて見るような目で見ていたこと。彼らにとってそれは過去ではなく、まるで別の世界の物語のように映ったのかもしれない。
夜、船外活動用のドローンが星間塵のサンプルを採取して戻ってきた。分析データによると、微量ながらも生命の材料になりうる有機分子が含まれているらしい。小さな発見だけど、どこか希望を感じる瞬間だった。
僕たちはまだ旅の序盤にいる。でも、この宇宙にはきっと何かが待っていると信じたい。新しい地球、新しい未来が。
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