宇宙船ノア・アルカ号　乗船日記　14日目

旅の14日目 – 日記

地球歴2482年、星間暦元年

今日はメカ・ヒューマンズのゼインとその仲間たちと一緒に作業する時間が長かった。彼らは身体の多くを機械化しているため、効率がとても高い。船内の配線修理やシステム調整など、僕たちでは数時間かかる作業を彼らは短時間で終わらせてしまう。見ていると、まるで船そのものと一体化しているようだった。

彼らと話していると、機械の身体には利点だけでなく、制約も多いことがわかる。たとえば、ゼインの身体は宇宙環境には強いが、船内の湿度が高くなるとセンサーに影響が出ることがあるらしい。また、食事は必要なくても、定期的にエネルギー補給が必要で、それが切れると動けなくなる。「俺たちは強く見えるけど、脆さもあるんだよ」とゼインは笑いながら言った。

彼らの機械化された身体には、「人間らしさ」という部分がどれだけ残っているのだろうと考えることがある。でも、ゼインたちと話していると、その疑問が少しずつ解けていく気がする。機械の身体を持っていても、彼らの中には確かに「心」がある。彼らは自分たちの役割を誇りに思い、人類の未来を共に支える仲間だ。

夜、ゼインが「次の星に着いたら、自分たちも自然を感じてみたい」と言った。彼らが自然に触れたとき、どんな感想を持つのだろうか。そのときが楽しみだ。そして、その未来を実現するために、僕も全力を尽くさなければならないと思った。