宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 17日目

旅の17日目 – 日記

地球歴2482年、星間暦元年

今日の午前中、ミラが新しい植物の種を培養する準備をしていた。地球に残された遺伝子データから再現された種だという。彼女が「この種を次の星で育てられたらいいな」と言ったとき、その言葉が僕の心に深く響いた。僕たちが背負っているのは、ただの生存ではなく、地球の記憶そのものなのだと改めて感じた。

午後には、ゼインと船内の修理作業を行った。無重力環境に適応した彼の動きは実に滑らかで、機械の身体がもつ力強さと正確さに感心するばかりだった。「でも、俺たちは土を耕す手は持ってない」とゼインは冗談めかして言った。その言葉に、どこか彼の人間らしさを感じた。

作業を終えた後、子どもたちが共有スペースで遊んでいるのを見かけた。彼らの笑い声は、この閉ざされた宇宙船において、唯一の生の響きのように感じる。地球のことを知らない彼らが、新しい星でどんな未来を築いていくのだろうか。その可能性を考えると、少しだけ希望が膨らんだ。

夜、窓越しに見える星々は、いつも以上に輝いて見えた。僕たちが抱える重責は大きいけれど、それでも僕たちは進むしかない。そして、その先にどんな未来が待っていようとも、全力でその道を切り拓いていくつもりだ。

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