旅の18日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日はいつもより長く感じる一日だった。船内では特に大きな問題はなかったものの、ルーチン作業の繰り返しが続くと、時間の流れがゆっくりになるように感じる。宇宙では昼夜の感覚がなく、日々が均一に見えることが、そう感じさせるのかもしれない。
昼過ぎ、共有スペースでミラと話をした。彼女は育てている植物の観察を続けながら、「今は閉じ込められているように思えるけど、新しい星に降り立ったら、この努力が実を結ぶはず」と語っていた。その言葉には力強さがあり、僕も少し勇気づけられた。
夕方には、メカ・ヒューマンズのゼインが新しい修理ツールを披露してくれた。彼の身体に直接組み込まれている道具は、本当に驚くほど効率的だ。彼は冗談交じりに「俺たちは便利だけど、自然に触れるセンサーはまだ搭載されてないんだ」と言った。その言葉に、彼が感じている孤独や憧れを垣間見た気がした。
夜、窓の外を見上げると、星々が静かに瞬いていた。その光を見ながら、僕たちの旅の意味を考えた。すべての努力は、まだ見ぬ未来のためにある。今日の長さは、そんな未来を目指している証拠なのだろう。いつかこの日々も懐かしく思える日が来るのかもしれない。
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