宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 48日目

旅の48日目 – 日記

地球歴2482年、星間暦元年

今日、船内はようやく平穏を取り戻しつつあった。感染していた乗員のほとんどが回復し、医療ユニットも通常の状態に戻り始めている。ライラはまだ忙しそうだったけれど、その表情には安心感が見えた。

午前中、環境維持ユニットの点検を終えた後、ミラと植物ユニットを訪れた。彼女は試験栽培していた食用植物の収穫を始めていて、小さな葉や芽がカゴに並んでいた。「これで、みんなに元気を届けられる食事を作れそう」と話してくれた。その努力が、船内全体を明るくするような気がした。

午後にはゼインと一緒に空調システムの最終調整を行った。彼は作業中に「こういうことがあるから、船の設計をさらに強化したいと思うんだ」と話していた。彼のように問題を改善点として捉えられるのは、本当に頼もしい。彼がいることで、この船の安全性が一層高まっているのを感じる。

エリスは、今回のウイルスの記録をまとめていた。「これも次の星で役立つ知識になる」と言いながらデータを整理している姿は、まるで歴史を書き留める学者のようだった。彼女の冷静さが、僕たち全員に安心感を与えている。

夜には、ライラが簡単な集まりを提案してくれた。共有スペースで、感染が落ち着いたことを祝うささやかな集まりだった。ミラが用意した植物を使ったサラダと、ライラが作ったスープがふるまわれ、久しぶりにみんなが笑顔で集まることができた。

この一か月半の旅の中で、僕たちは多くの困難を経験してきた。それでも、そのたびに乗員同士の絆が強まっているのを感じる。今日の食事と笑い声が、その証拠だった。

この旅はまだまだ続くけれど、こうした瞬間があるからこそ、前に進む力が湧いてくる。明日もまた、新しい一歩を踏み出そう。

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