宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 100日目

旅の100日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

ちょうど100日目。こんな形で迎えるとは思わなかった。

昨日のドローン調査で、封鎖区域が単なる閉ざされた空間ではなく、”何か”が収容されていた場所だったことが分かった。だが、最も重要な疑問——”それ”はどこへ行ったのか——については、まだ何も分かっていない。

船内の空気は張り詰めたままだ。直接的な危険があるわけではない。でも、”未知のもの”を知ってしまったことで、これまでの船内の安全が揺らいでいるように感じる。

今日は、艦長が全体ミーティングを開いた。探査チームや技術班の主要メンバーも集まり、今回の調査結果と今後の対応について話し合われた。結論としては、封鎖区域のさらなる解析は続けるが、物理的な調査は一時停止するということになった。

これは妥当な判断だと思う。無理に扉を開けるべきかどうかはまだ分からないし、何より、この船の本来の目的は”移住可能な惑星の探索”であって、未知の生命体を発見することではない。

とはいえ、船内の警戒レベルは引き上げられた。封鎖区域をモニタリングするシステムも強化され、何か変化があれば即座に対処できるようになった。

僕自身も、環境維持ユニットの管理をしながら、この状況が乗員にどう影響を与えているかを考えていた。普段は気にもしない共有スペースの会話が少し慎重になっている。皆、あの扉の向こうに何がいたのかを意識せずにはいられないのだろう。

100日目。少し前までは、この船の生活にも慣れて、単調な日々が続くと思っていた。でも今は、ただ移動しているだけではない。”何か”を知ってしまったことで、この旅の意味が少し変わった気がする。

次の100日で、僕たちはどこへ向かうのだろう。

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