旅の155日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日は休養日前の最終作業日。波紋パターンの解析を一区切りまで持っていくため、午前から夜まで作業室にこもりきりだった。
大きな新発見こそなかったが、今まで散らばっていたデータの整理がようやく形になり、これまで以上に規則性が見やすくなった。後で見返したときに、自分たちがどこまで進んだのかを一目で把握できるだろう。
作業の合間に、チーム内でも休養日の計画が話題に上がった。誰もが少し笑顔になっていて、その空気だけで少し肩の力が抜けた気がする。こういう雰囲気は、ここ最近あまりなかった。
休養日には、植物区画で少し長く過ごすつもりだ。静かな緑の中で呼吸を整え、頭の中に溜まった映像や音の記憶を一度リセットする。そうすれば、きっとまた新しい視点でデータを見直せるはずだ。
明日は、何もしないと決めている。
未知の調査も、分析も、今日はすべて整理し終えた。あとは休み明けの自分たちに託すだけだ。
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