宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 260日目

旅の260日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

セリナまでの距離は、航路上で残りおよそ四日。
外の光は昨日よりわずかに強く、青緑の帯もはっきりしてきた。
星が近づくと、視覚情報だけで船内の空気が変わる。
静けさはそのままなのに、どこか緊張が混じっている。

今日は地表降下後の初期活動計画を再確認した。
環境モニターの設置、気圧・温度のリアルタイム測定、
そして緊急時の退避ルートの確保。
どれも当たり前の手順だが、確実に守らなければならない。
ゼオフォスの経験が、今も手の動かし方に影響している。

アビスは今日は比較的よく眠っていたらしい。
医療班の話では、脳波が安定していて、
覚醒後の反応も以前より穏やかだったとのこと。
船内の変化を敏感に察知するようなところはあるけれど、
セリナに対して特別な反応は示していない。
それが今は、ちょうど良いバランスだと思う。

最新データでは、セリナの大気は依然として安定。
酸素濃度のゆらぎも予測範囲内で、
地表温度も安定した緩やかな帯に収まっている。
移住可能性については、極端な期待も不安も抱かず、
ただ「丁寧に確かめる」という姿勢を保つべきだと思う。

今日は軽めに、海藻サラダと合成タンパクのスープで済ませた。
食事に過度な刺激がないと、体も頭もよく休まる。

明日は降下ポッドの最終点火テスト。
慎重に、落ち着いて臨みたい。

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ガドグのアバター ガドグ サブスク見直しライター

キン肉マンと特撮を愛する怪人。
よくchatGPTで遊んでいます。
1児の父という顔も持つ。

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