旅の287日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
予定通り、降下が実施された。
降下ポッドは安定した姿勢を保ったまま大気圏へ入り、振動も想定範囲内に収まっていた。
数値は終始落ち着いており、警告音が鳴ることもなかった。
着地は静かだった。
衝撃は最小限で、外殻にも異常は見られない。
ハッチを開ける前に、周囲の環境データを慎重に確認した。
気温、気圧、組成――すべて事前の予測とほぼ一致している。
セリナの地表は、想像していた以上に整然としていた。
風は弱く、音らしい音もない。
生命反応は依然として検出されず、この星はただ、静かに存在している。
船との通信は安定している。
まずは周囲の測定と記録を優先し、不用意な行動は控えることにした。
今日は移動を最小限に留める。
ここに「降りた」という事実を、確実に記録することが最優先だ。



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