宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 293日目

旅の293日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

今日は、昨日判明した彗星接近周期の仮説を整理しノア・アルカ号へ詳細な報告を送った。
周期そのものは比較的安定しており、次の大規模接近までには十分な猶予がある可能性が高い。
ただし、その「十分」が何年を指すのかは人類の定住計画次第で意味が変わってくる。

地表環境を改めて見回すと均質さが以前ほど不気味には感じられなくなった。
理由が分かったからだろう。
この星は長い時間をかけて育まれる場所ではなく繰り返し初期状態に戻される場所なのだ。
生命がいないのではなく留まれないだけなのかもしれない。

それでも現在の環境条件そのものは穏やかだ。
短期的な滞在や観測拠点として見れば危険度は決して高くない。
問題は「未来をどこまで想定するか」だ。
この判断は現地だけでは完結しない。

通信は安定しており船からの追加質問も的確だった。
議論は感情的にならず事実を積み重ねる形で進んでいる。
この距離感は信頼できる。

携行食で簡単に栄養を補給した。
今日は味を気にする余裕が少し戻ってきた。

一つの謎が解けても決断が楽になるわけではない。
むしろ選択肢がはっきり見えてきただけだ。
引き続き慎重に観測を続ける。

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よくchatGPTで遊んでいます。
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