旅の295日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日はセリナの時間軸について考えることが多かった。
解析結果から見れば僕たちの世代、さらに数代先までは大きな災厄なく過ごせる可能性が高い。
定住地として成立しないわけではない。
ただ、その先には必ず終わりが来る。
彗星接近の周期は未来のどこかで環境を一度断ち切る。
それを「遠い話」として切り離すことは簡単だが、数千年後の子孫にとっては現実の問題になる。
今を生き延びるための星か、長く引き継ぐための星か。
その選択は僕一人の判断ではない。
それでもこの視点を欠いた評価はできないと思う。
通信を通じてこうした時間的制約も含めて報告した。
結論は急がれず議論は静かに続いている。
携行食で夕食を済ませた。
今日は味よりも考えが胃に残る感覚が強かった。
セリナは優しい顔をした星だ。
だが、その優しさが永遠でないことを記録として残しておきたい。



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