旅の297日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
評価をまとめた翌日ということもあり今日は大きな作業を入れず各系統の数値を静かに見直す一日になった。
環境データは依然として安定しており、昨日の結論を覆すような要素は見当たらない。
拠点周辺を短時間だけ歩いた。
景観は相変わらず整っていて理由が分かっている分以前ほどの違和感は覚えなかった。
それでもこの静けさが未来まで続かないことを知っているという事実は観測の見え方を少し変える。
通信では評価内容を受けたうえでの質問や補足要請がいくつか届いた。
どれも具体的で感情よりも時間軸に焦点を当てたものだった。
議論が次の段階に進んだのを感じる。
携行食で食事を済ませた。今日は空腹を素直に感じた。
考えが一段落した証拠かもしれない。
セリナは静かなまま変わらない。
だがその静けさをどう扱うかは確実に変わり始めている。



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