宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 313日目

旅の313日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

今日は地表作業の合間に、防護服の運用基準が改めて整理された。
連続使用時間や休憩間隔を数値で区切り、無理をしない前提を明文化する。
危険が差し迫っているわけではないが、分からない要素が残っている以上、余裕を削らない判断が必要だ。

大気の再測定も行った。成分や圧力に変化はなく、昨日と同じ数値が並ぶ。
安定していること自体は評価できるが、変化がないという事実に安心しすぎないよう意識した。
セリナはこちらの存在に反応しない。それがこの星の性質だ。

居住ブロック設置に向けた準備は順調で、導線や内部区画の仮配置が見えてきた。
人が集まる場所と静かに過ごす場所を分ける設計は、地表生活を長く続けるために重要になる。

作業を終えて船に戻ると、空調の流れがはっきり分かる。
空気が動くというだけで、感覚はずいぶん違う。地球では当たり前だったことが、ここでは意識に上ってくる。

夕食は保存食と温かい飲み物だった。今日は特に飲み物の温度が心地よかった。

防護服を着ている間は、この星に立っているというより、境界に留まっている感覚が続く。その距離を保ったまま進むことが、今のセリナとの正しい付き合い方なのだと思う。

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