旅の327日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年
今日は地下水サンプルの再確認を行った。
前回の採取地点と同じ深度で測定したが、水質に大きな変化はない。
微量成分の比率も安定しており、現時点で枯渇の兆候は見られない。
ただ、安定しているからこそ、長期的な循環の仕組みを慎重に見極める必要がある。
地表の作業は予定どおり進行した。
メカ・ヒューマンズが外装設備の微調整を行い、こちらは内部環境のログを整理する。
防護服越しに見る景色にも慣れてきたが、外気に直接触れられないという事実は時折意識に浮かぶ。
居住ブロックの切り離し計画について、細かな工程表が共有された。
もともと想定されていた構造とはいえ、実際に分離して生活の基盤とするとなると確認すべき点は多い。
焦らず段階を踏むしかない。
地球からの通信は今日は届かなかった。
時間差を考えれば不自然ではない。待つことも、ここでの作業の一部だ。
夕食は温かいスープと保存食。体調は悪くない。
セリナでの生活は、急激に変わることが少ない。
その代わり、小さな確認と修正を繰り返しながら、確実に形を整えている。
今日もその一日だった。



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