宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 341日目

旅の341日目 – 日記
地球歴2482年、星間暦元年

切り離しから一日が経過した。
独立した居住ブロックの各系統は安定している。
空調と水循環は計画どおりに稼働し、電力負荷も想定範囲内に収まっている。
数値の上では問題はないが、実際にこの空間で一日を過ごしてみると船本体とわずかに切り離された感覚がある。
完全に孤立しているわけではない。
それでも、ここが独立した拠点であるという事実は、静かに身体に伝わってくる。

外部設備の点検も行われた。
固定フレームと地表の接触状態に変化はなく、微細な傾斜も検出されていない。
セリナの地面は予想どおり安定している。
この環境が、拠点としての成立を支えているのは確かだ。

地下水供給は通常運用に入った。
植物区画の状態も維持されている。
変化がないことが、いまは重要な指標になる。
この星での生活は、急激な成長ではなく、持続の確認から始まる。

地球からの通信はまだ届いていない。
こちらの報告は送信済みだ。
返答が戻る頃には、この拠点はすでに日常の一部になっているだろう。

夕食は温かい保存食。今日はゆっくりと食べられた。

船の一部が地上に残ったことで、ここでの時間の流れが少し変わった。
セリナは通過点ではあるが、確かな足場にもなった。
その両方を意識しながら、記録を続けていきたい。

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ガドグのアバター ガドグ サブスク見直しライター

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よくchatGPTで遊んでいます。
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