宇宙船ノア・アルカ号乗船日記– –
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宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 154日目
旅の154日目 – 日記 地球歴2482年、星間暦元年 今日は一日中、漂流船の球体から取得した波紋パターンの解析が続いた。昨日までの光と音の変換データを、さらに比較・分類していく地道な作業だ。特別な事件はなく、ただひたすら記録を見返してはパターンを... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 153日目
旅の153日目 – 日記地球歴2482年、星間暦元年 午前中、昨日解析した「波紋」のパターンを音に変換する試みを始めた。振動データを周波数に置き換え、可聴域にスケーリングして再生すると、船内のスピーカーから低く澄んだ音が響いた。まるで深海でクジラが... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 152日目
旅の152日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 今日は、球体内部の中枢領域への初めての接触調査を実施した。ドローンではなく、物理的なセンサーを内壁に接触させ、構造的な応答を直接測定するという試み。もちろん、慎重に段階を踏んで。エリスの提案で、... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 151日目
旅の151日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 球体内部の第二段階調査。昨日発見した「記録層」のさらに奥、コア構造の周囲へドローンを進入させた。中継映像には、さらに複雑な構造物が映し出された。まるで“神経”が伸びているようだったが、機械的なそれ... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 150日目
旅の150日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 今日、ついに球体の内部調査が始まった。ゼインとエリス、それに医療班のライラが立ち会い、慎重に進められた。僕は環境制御とドローン映像の中継を担当。手順はシンプルだったけれど、誰もが息を潜めるような... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 149日目
旅の149日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 球体内部の反応が確認されてから、船内の空気が少し変わった気がする。緊張というより、ある種の敬意のようなもの。未知の存在と対話を試みる――それは僕たち人類にとって、技術的な挑戦であると同時に、倫理的... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 148日目
旅の148日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 今日も漂流船の中枢部から取得したスキャンデータを解析する作業が続いた。ゼインとエリス、そして解析チームのメンバーたちが交代で作業を続けている。僕も自分の持ち場を終えたあと、ずっとそばでデータを見... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 147日目
旅の147日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 今日、ゼインが設計した小型解析ユニットが、ついに漂流船の球体中枢部に投入された。遠隔操作で慎重に接近し、表面に直接触れることなく、非接触型の高感度スキャニングを開始。中枢構造の詳細な断面データが... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 146日目
旅の146日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 今日、ついに漂流船の隔壁が開かれ、未知の球体構造の内部へと調査ドローンが進入した。 その内部は、予想以上に広く、まるで「ホール」と呼べるような空間だった。高い天井に無数の管や光ファイバーのような... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 145日目
旅の145日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 朝のブリーフィングで、ゼインが「記録装置の第二層にアクセスできた」と報告してくれた。解析は慎重に進められていて、断片的な映像と音声が少しずつ復元されつつある。 今日見た映像には、宇宙空間をゆっく... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 144日目
旅の144日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 ゼインが朝一番に僕を呼び出してきた。「来てくれ、記録データが反応した」――その言葉に、まだ目覚めきっていない頭が一気に覚醒した。 漂流船にあったケース。その生命維持装置の奥に、封じられるように格納... -
宇宙船ノア・アルカ号 乗船日記 143日目
旅の143日目 - 日記地球歴2482年、星間暦元年 今日も例の「ケースの男」は目を覚まさなかった。ライラは慎重だ。下手に刺激を与えず、生命維持を最優先にしてる。今はそれが正しい判断だと思う。 一方で、ゼインとエリスの解析は着実に進んでいて、今日ひ...
